声優目指したら鬱(?)が悪化して入院した話 3


声優の専門学校に入って声優を目指しているのに何故「声」についてとやかく言われないといけないのだろうと思っていましたが

養成所でも、「声」について言われ続けます。

前回、専門学校で声について言ってきた講師も女の人だったのですが、
今回も女の講師で

1年目の時に「声を変えないで読んでくださいね」と言われ渡された原稿を私1人だけ「何でそんな声で読むの?低い声で呼んで」と言われ
宝塚の男役の様な声で読んだりしていました(笑)

この時は、原稿に私の声質が合わないのかな?と思い
仕方ないと考えていたので、そこまで病むことはなかったのですが、

2年目になってもっと辛い授業が始まりました。


2年目になると、レッスンの項目が増えて
通常レッスンに加えて、週1で変わる特別レッスンが追加されます。

なかでも、2ヶ月に1回行われるレッスンの講師が厄介でした。

レッスンを付けてくださる講師の方は、所属の声優さんで 私の幼い日の初恋のキャラクターを演じていらした方でした。
仮にH先生と呼びます。

最初、H先生とお会いした時
昔見たアニメのままの声で、可愛らしく可憐で感動しました。

とてもドキドキしながら初授業を迎えたのですが、
目をつけられてしまい、過酷な授業を強いられることになってしまいました(笑)

H先生の授業内容は、トーク中心
議題があったり、先生の質問に答えたりするのですが、
ここで私の見逃していた注意点がありました。

それは、先生が持っている「結論」を予想して、それから外れた内容を話していかないといけないと言うこと。

実例ですが、議題が「悩んでいることについて」で
先生の結論が「悩んでる暇はない。悩むよりも行動」
だった時があります。

その時、私は
「生きると言うことに悩んでいます。生きる事は胸も苦しくなる事がたくさんあります。
でも、生きることに悩むのは誰しもあること。
先の見えないことでアレコレ悩んでも仕方ありません。なので、悩やむ時間が減るように今ある課題に取り組んでいます」
と言ってしまい、ここから怒涛の質問責めに入りました。

H「じゃあ、あなたはアニメのヒロインになれなくてもいいの?
その辺の脇役しか貰えない。悪役しか貰えなかったらどうするの?」

私「アニメや物語で必要のない役はありません。例え私が主役になれなかったとしても、私が出た作品で誰の心に影響を与えることができたら、それだけでもいいと思います。」

H「えーでも、必要のない悪役もいるよ?
それって何にも影響与えないと思うけど」

私がまだ未熟なのかもしれませんが、
この時の内容は役者が言うような内容なのか?
と疑問が残りました。

この回だけで無く、終始揚げ足取りの様な
答えられないような質問をされたりもしました……


まあ、ここの事務所は幸か不幸か所属オーディションに落ちたので、もうH先生と会う事は無くなりましたが
所属できた人には結構強く当たっているそうで、
イベントで見る姿とだいぶ違うなと思ってしまいました。


そんな養成所での出来事で私は若干の鬱気味に
そして、オーディション不合格からのコロナ禍へ
と突入していきます。



続く