声優目指したら鬱(?)が悪化して入院した話 最終回

養成所の所属オーディションを落ちた私は凄く落ち込んでいました。

全力投球で打ち込んできたので、しばらくの間は頭が真っ白でした。
一瞬、声優を諦めようとも思ったのですが
講師の評価がとても良く、中々評価をつけない方からも評価をいただいたので、ここで諦めるのは勿体ない!と言う気持ちになりました。

とはいえ、H先生の攻撃のお陰で満身創痍。
しばらくの回復期間が必要でした。
それに加えて、ちょうどコロナが流行り出した時期でもあったので身動きが取れない状態でした。

やっと、オーディションを受けよう!と動き出したのが、2020年の夏頃

大手芸能事務所のオーディションで合格判定を貰えたのですが、お金がかかってしまうそう……
そして、ここでも
「声だけ作るのやめてもらっていい?」
と言われてしまいました。

この声を分かってもらえないのなら……と思い、辞退

それから何社か受けたのですが
どこに行っても
「えー作ってるでしょ。そう言う声じゃ無くて、その演技ができればね…」
と言われるばかり

なぜ、これ程「声」について言われなければいけないのか…

そんなことを考えているうちに、日本で求められている演技と、私がしている演技の違いも見えてきました。

私は、とにかくリアルにしたい派なのです。
役の「心」から作っていき、実際の人間と大差ないプロセスで感情を表現したい。

一方、日本の演技は大多数が説明の演技です。
こう見える、そう見えるで作られています。

それに気付いてから、とても苦しくなっていきました。

一体何を目指せばいいのだろう。


コロナ禍で家庭環境も深刻化していたこともあり、悩み続けた結果
9月あたりから鬱状態が続き

ついに、今年の6月に自殺未遂。

入院する事になってしまいました……。

声優目指したら鬱(?)が悪化して入院した話 3


声優の専門学校に入って声優を目指しているのに何故「声」についてとやかく言われないといけないのだろうと思っていましたが

養成所でも、「声」について言われ続けます。

前回、専門学校で声について言ってきた講師も女の人だったのですが、
今回も女の講師で

1年目の時に「声を変えないで読んでくださいね」と言われ渡された原稿を私1人だけ「何でそんな声で読むの?低い声で呼んで」と言われ
宝塚の男役の様な声で読んだりしていました(笑)

この時は、原稿に私の声質が合わないのかな?と思い
仕方ないと考えていたので、そこまで病むことはなかったのですが、

2年目になってもっと辛い授業が始まりました。


2年目になると、レッスンの項目が増えて
通常レッスンに加えて、週1で変わる特別レッスンが追加されます。

なかでも、2ヶ月に1回行われるレッスンの講師が厄介でした。

レッスンを付けてくださる講師の方は、所属の声優さんで 私の幼い日の初恋のキャラクターを演じていらした方でした。
仮にH先生と呼びます。

最初、H先生とお会いした時
昔見たアニメのままの声で、可愛らしく可憐で感動しました。

とてもドキドキしながら初授業を迎えたのですが、
目をつけられてしまい、過酷な授業を強いられることになってしまいました(笑)

H先生の授業内容は、トーク中心
議題があったり、先生の質問に答えたりするのですが、
ここで私の見逃していた注意点がありました。

それは、先生が持っている「結論」を予想して、それから外れた内容を話していかないといけないと言うこと。

実例ですが、議題が「悩んでいることについて」で
先生の結論が「悩んでる暇はない。悩むよりも行動」
だった時があります。

その時、私は
「生きると言うことに悩んでいます。生きる事は胸も苦しくなる事がたくさんあります。
でも、生きることに悩むのは誰しもあること。
先の見えないことでアレコレ悩んでも仕方ありません。なので、悩やむ時間が減るように今ある課題に取り組んでいます」
と言ってしまい、ここから怒涛の質問責めに入りました。

H「じゃあ、あなたはアニメのヒロインになれなくてもいいの?
その辺の脇役しか貰えない。悪役しか貰えなかったらどうするの?」

私「アニメや物語で必要のない役はありません。例え私が主役になれなかったとしても、私が出た作品で誰の心に影響を与えることができたら、それだけでもいいと思います。」

H「えーでも、必要のない悪役もいるよ?
それって何にも影響与えないと思うけど」

私がまだ未熟なのかもしれませんが、
この時の内容は役者が言うような内容なのか?
と疑問が残りました。

この回だけで無く、終始揚げ足取りの様な
答えられないような質問をされたりもしました……


まあ、ここの事務所は幸か不幸か所属オーディションに落ちたので、もうH先生と会う事は無くなりましたが
所属できた人には結構強く当たっているそうで、
イベントで見る姿とだいぶ違うなと思ってしまいました。


そんな養成所での出来事で私は若干の鬱気味に
そして、オーディション不合格からのコロナ禍へ
と突入していきます。



続く

声優目指したら鬱(?)が悪化して入院した話 2

こんにちは。ねこしろーです。

前回の続きの続きです。




高校を卒業して、声優専門学校に入った私は
再び自分の声に悩まされる事になりました。


それは一年目の滑舌の授業の事

毎回「声が高い!」と指摘をされていました。
その理由が驚きで
私の身長が158センチだったから……

その授業の講師いわく、
身長が高いのに、声が高いのはあり得ない
もっと低い声の筈だ
との事でした。

その授業では、声が高いと注意を受けるので
毎日喉声を使っていました。
他にも、顎関節症だった私は大口を開ける事ができず
事情を説明しても、その講師にだけ理解してもらえないので何度も怒られたりしていました。
(当時、男子生徒の中にも顎関節症の人がいたのですが、
彼は事情を説明したら無理しなくていいと指示をもらっていた)


しかも、声が高いと指摘されるのは、滑舌の授業でだけ
「私は声が低いんだ…」と思い、他の事業でも低めの声を使っていると
講師に「なんで声を作ってるんだ?さっき話した時は声高かっただろう。変えなくていいんだよ」
と言われたり……

そんな学校生活を送って行くうちに、
「自分の本当の声」と言うものが分からなくなり、疑心暗鬼になっていきました。


専門学校に在学中は
滑舌の授業に出るのがストレスで倒れたり
今思えば少し鬱気味のだったのかな?
と感じるレベルに心がボロボロで精神科のクリニックに通ったりしました。

とは言っても、演技をすること研究することは大好きだったので、どうにか卒業し 声優事務所の養成所に入る事ができました!

やっと、解放される!と思ったのですが
養成所にも敵が潜んでいたのです。


続く

声優目指したら鬱(?)が悪化して入院した話 1

こんにちは。ねこしろーです。


私は元々自信がなく、うつ気味な子供でした。

原因は家庭環境。
私の母は子供を褒めるのが苦手らしく、他人の子供と私を比べては「あなたはコレもアレもできない。いつも変な事ばかり話す」と毎日の様に言われてきました。

そのおかげで、小学生の私は自信がなく自己肯定感が低いため、自分の意見を話せない子供になっていました。

常に、私の言葉は正しいのか間違っているのか考えながら話しているので、いつもオドオドしていて
人前で発表する時などは絶対に泣いてしまいます。

小学校中学年になる頃には「声質」でもいじめられるようになり、自分の声もコンプレックスになり、ますます自信を失っていきました。


中学生になっても人間関係が上手くいかず入学した学校から少し離れた小中一貫校に転校する事になりました。

そこで、私が自信を持つキッカケとなる出来事が起こります。

それは、特別支援学級の生徒に絵本の読み聞かせをすると言うもの。
転校はしたものの、教室に行けない私を見かねて
保健の先生が提案してくれたのです。

この読み聞かせが大変な評判で、読み終わると必ず
「聞きやすかった」
「わかりやすかった」
「声が可愛かった」
など、感想をもらう事ができました。

この事で自分の声に少しだけ自信を持つ事ができた私は声優になりたいと思うようになりました。

母には声優になる夢を反対されましたが、父の協力もあり、高校から演技の勉強ができる学校に入学し専門学校にも通う事が出来ました。
高校時代は何の問題もなく、だんだんと人前に立つ事にも慣れ専門学校でも頑張ろう!
と意気込んでいたのですが……

専門学校でメンタルを病む日々が続くのです。



長くなってしまったので
次回へ続きます。

はじめまして

こんにちは ねこしろーです。

 

初投稿なのでドキドキしています。

 

コロナ禍のストレスのせいか鬱気味になってしまい、ただ今入院中です。

なので、暇つぶしと気晴らしになればと思い、ブログを始めてみることにしました。

 


入院中感じたことや、鬱状態に陥った経緯

その他色々

気ままに書いていけたらと思っています。

よろしくお願いします!